弦を交換したものの…
今までと弦が変わりました
先週の初め頃ウードの弦を交換しました。楽器入手から1年ちょっと、今までずっと同じセットを使っていましたが、今回初めて違う弦になったら違和感が凄くて。今まで長期間練習し続けていた曲ほどこれじゃない感が激しくなり、交換したばかりなのに「交換しなきゃいけない弦の音だ」みたいに思えてしまい(輝きに欠けたようなとぼけた音)…。いやいや、この状況で弦が手に入っただけでもありがたいのだから!と思い直しながら基礎練習ばかりしていました。昨日くらいからようやく耳が慣れてきて今までの曲もまた弾けるようになってきました。
新型コロナが広まりだした頃、少し多めに弦を購入しておこうといつものショップから7コース用の弦13本セットを注文したら、今までとセット内容が変更されて届きました。メーカーは同じ Pyramid 社ですが、太さとランクが違いました。
今までのセット
1 Lute String 0.550
2 Lute String 0.650
3 Lute String 0.800
4 Super Aoud 3rd Silver-plated Wire Wound
5 Super Aoud 4th Silver-plated Wire Wound
6 Super Aoud 5th Silver-plated Wire Wound
7 Super Aoud C-6th Silver-plated Wire Wound
今回のセット
1 Lute String 0.525
2 Lute String 0.600
3 Lute String 0.700
4 Orange Label Aoud 3rd Plain Nylon, White
5 Orange Label Aoud 4th Silver-plated Wire Wound
6 Orange Label Aoud 5th Silver-plated Wire Wound
7 Orange Label Aoud C-6th Silver-plated Wire Wound
高音コースはどれも若干細くなり、巻弦も別シリーズになりました。Orange Label というのは決して悪くはないのですが、Super 弦よりもランクが劣ります(値段も半分くらい)。
しかし驚いたのは4コース目、6コースウードだと3コース目にあたるDコースがプレーンナイロン弦でした。えっ、ここまでプレーン弦というチョイスもありなのですか?クラシックギターの3弦みたいなすごい太さですが…。
このセットが到着したときに、「今回こういう内容でしたが間違いありませんか」とショップに写真付きで問い合わせましたが、「問題ない」とのことでした。

写真手前のペグに巻かれている巻弦がどちらも4コース目(D)、向こう側のペグのプレーン弦は3コース目(G)です。プレーンGより巻弦Dの方が細いわけですが、今回のセットのプレーンD、太すぎて巻弦D用のペグ穴、ブリッジ穴に入りません。明らかに強い違和感を生みそうなこの弦を試すために穴の拡張をする勇気は私にはありません…。
このショップで弦を注文した後、なんとなく不安になり別のショップからも弦のセット・単品弦をいくつも買ってみたのですが、そうしておいて良かったです。その中から「Orange Label Aoud 3rd Silver-plated Wire Wound」を取り出して無事に全コース張り替えられました。その別ショップはあらゆる弦楽器の弦を取り揃える大規模な専門店です(さすがにガット弦はないようですが)。発送も迅速でしたよ。(Strings By Mail)
音の違いは?
今回弦を交換する前と後とで同じ基礎練習を録音してみました。しかし交換前のものは当然古くなって精彩を欠いている弦の音ですし、弾いているものも現在進行系で練習中のものなので比較材料としてはあまり良くないものですが、それでも音色の違いがわかるのではと思います。
前半はアクセントなしで、後半はジャンプ先の高音開放音にアクセントをつける練習をしていますが、まだコントロールしきれていません。ピッキングはすべてダウンです。
交換前 2020年5月16日
交換1週間後 2020年5月27日
交換後の方がまろやかな音でしょう。慣れてきてみると、これはこれで高音開放がうっかりパーンとなりにくくて良いのかもしれないと思えてきました。
というか、ウード奏者がこれを聞いたら「あなたウードで何やってるの」「ウードってそういう楽器じゃないから」と呆れられそうです(笑)。いいんです、この練習続けてもう2ヶ月になりますが、これのおかげでとっても弾きやすくなっているんです。西洋音楽が。(あはは)
弦の写真と一般的なチューニング例です。これは交換前の弦で、1コースのFがなぜか太そうに写っていますが実際は明らかに一番細いです。私のウードですと黒字のチューニングがひときわ響きが良くなりますが、始めて半年くらいはずっと青字だったせいかベースDもよく鳴るようになっています。
今はDマイナーの曲の練習をすることが多いので赤字調弦で、この基礎練習もこのまま弾いています。

高音開放音にジャンプしたときに、右手の重さを使って弾けると豊かで優しい大きな音になりますが、これを小手先の力で弾こうとしてしまうとキツいだけのパーンとした音になってしまうのですよね。今はこの点をしっかりできるように練習しています。(なのでテンポはガタガタです、そこはまた後回し…。)
それとウードでDコースのEを押さえた状態でひとつ上のG開放を弾く時に、Gに指が触れてしまっていて変な音になっちゃうことがよくあるじゃないですか。プロの録音でも意外とよく聞きますが、私はどうしても気になるので綺麗に弾く練習がしたくてこれを始めたのです。今でも時々やっちゃいますがだいぶマシになりました。